Junior Worlds Snipe Class
Championship 2005
岡山大学ヨット部 2回生 石田昌行
大会の
8月13日 開会式とプラクティスレース
8月14〜19日 レース
今回ブラジル(リオデジャネイロ)で開催されたスナイプジュニアワールド選手権に出場した旨をここに報告します。
自分にとっては初めての海外、そしてパートナーの真野とふたりだけでの遠征ということもあり、行く先々でトラブルはありましたが、特別に大きなトラブルはなく無事帰国することができました。品質証明がないために、艇の修理のために持っていこうとしたFRP等が空港の手荷物検査で没収される、チャーター艇の艤装に戸惑う、公式掲示板の内容がまったく分からない。初めは消極的な部分が多かったのですが、このようなことも積極的に他チームや運営役員の人に聞くことで解決しました。
大西洋に面したレース水域は、毎日島と陸の吹き抜けから200度付近の風向で5〜7mの風がコンスタントに吹き、うねりの中に砕けた波がありました。このような風や波を地元の牛窓ではあまり帆走したことがなく、オーバーヒールやローリングをなんとかして抑えていこうという状態でした。やはり強風、波ありのコンディションではハンドリングに差が出てしまい、まだまだ技術力が未熟な自分たちにとっては厳しいレースが続きました。他にもスタートや、マーク回航なども他艇と比較すると甘い部分が多々ありましたが、レース4日目は3〜5mの風だったこともあり、問題なく他艇と競い合えることができました。レース結果としては世界レベルには至らず、支援していただいた方々の期待にこたえることはできませんでしたが、世界のトップをこの目で見ることができ、世界を漠然としたものではなく、これからの目標とするところとして見ることができるようになったと思います。
最後になりましたが、この遠征に関してご尽力していただいた方々に対して深く感謝します。ありがとうございました。
海外遠征を終えて
スキッパー 真野 光
私は大学でヨット部に入ったときから、一昨年に出場した先輩の話を聞いてジュニアワールドに出たいと思っていました。いろんな方の支援、応援により、この思いを実現することができました。この場を借りて、お世話になった皆様にお礼を申し上げます。
レース海面は外洋のため、波が高く、風が安定して吹きました。私はスキッパーを始めて三ヶ月だったのと、風波ともに穏やかな牛窓で練習していたため、あまり経験してない風に対して帆走をしなければなりませんでした。ランニングは遅れないもののクローズで他艇と差をつけられて、勝てないといった感じでした。上位は常に同じチームが走っており、順風以上での帆走力がいかに重要であるかを思い知らされました。ただ2レ−スだけあった軽風レースでは、上位チームとの干渉もあり、コースをある程度当てれば十分戦えると感じました。今後は、クローズでの帆走力の向上を目指して練習していきたいです。
今回のレースでは二人だけでの参加という点もあって、言語など不慣れな点も多かったですが、外国チームの選手と話すことができいい経験ができました。また、外国チームは、蒲郡で行われたワールドに出場されたようなコーチを連れているところも多く、大会にかける力の入れ具合を感じました。日本でもジュニアワールドの出場希望者が増え、若年層のヨットがより活気があり、レベルの高いものになることを願います。