2004全日本を終えて

加原 和洋

 まず、このようなすばらしい大会を運営していただいた協会、レース運営、役員関係者の方々に感謝したいと思います。

僕は今大会に参加することを正直不安に思っていました。しかしこの大会の少し前にインカレが同じ場所であったため、その前から船を搬入し、インカレに出る後輩たちを応援したあと先輩の白石チームと練習を開始し約1週間練習することができました。そこで徹底的に基本動作の確認、ボートチューン、ボートスピードアップを図りました。ボートスピードもレースで戦えるスピードに仕上がってはきたのですが、僕が練習してきたなかで1番ボートスピードがあるのは白石さん、2番は松崎さんだと思いました。いざレース初日を終えてみると、この2艇は1位,2位でした。スナイプはスピード差があまりないと聞いていますが、やはりスピードは大切だと改めて実感させられました。レース全体を通して思ったことは、ボートスピード差がはっきりしているということです。それはクローズだけでなくアビームもランニングもですが、特に強風のアビームは、プレーニングできている船と、そうじゃない船は、1レグの間に半マーク差ぐらい開いてしまうのではなかろうかと思います。スナイプのレースにおいて強風になるとトライアングルになるのは確実なことで、日頃の練習から意識して強風でも乗り込んでいくことが大切だと思いました。

 僕は、本当にスナイプのレースが大好きです。ピリピリしつつも和やかな雰囲気、レースそのものを純粋に楽しめる、またその環境を作り出しているスナイプ乗りの方々。こんなに楽しいクラスなのだから、僕と同年代、もしくはもっと若い選手がたくさん参加しスナイプがもっともっと活発になることを強く望んでいます。そういう意味では今回7位に入った法政の原田君にもすごい共感するし、2005年のワールドにも参加して欲しいと思います。今回、振り返ってみると、福大OBが多数入賞しましたが、みんな僕の先輩です。福大現役の頃からの目標であり全く歯が立ちませんでしたが、技術だけでなくスナイプの面白さなど、いろんなことを教えてもらってきました。学ぶことはたくさんありますが、これからも学ぶと同時に後輩にも、もっとスナイプの楽しさなどを伝えていくことも大切なことだと思っています。2005年のワールドへ向けて加熱するスナイプですが、それはあくまで通過点であって、その後も活発であり続けて欲しいと思っています。早速ですが、ワールド後は10月に福岡の小戸で全日本があるようです。福大のホームポートです。みなさん是非ご参加を!!