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世界選手権大会2003レポート

橋本 正義

しっかりした文章が作れませんでし たがワールドで思ったことを以下に書いてみました。

42条の推進方法が厳しいとのことでしたが、思っていたよりは取られていませんで した。スキッパーズミーティングでジュリーの人は42条を厳しく見ていくので注 意 してセーリングするようにと言っていたのですが、僕の周りで吹かれていたのはサ イ ドマーク回航後に吹かれたブラジルのカルロスという選手とクローズで吹かれたロ シ アの2艇しか覚えてません。フリーで吹かれるのはよくあるのですが、クローズの 何 気ないセーリング(強風)で吹かれていたのには驚きました。きっとクローズでも激 し く体を動かしていてのだろうと思います。クローズで吹かれるようになったから逆 に 厳しくなったというのは本当かもしれません。ランニングのとき日本チームは必ず ジュリーボートにつけられていました。僕も実際、つけれれて冷や冷やして走って い ました。 レースの展開は7レース中4レースは潮を気にした一方的な展開でした。ブローや 潮、スタートの有利エンドよりも先に潮の弱いほうを目指してタックを打つという レースでした。5レース目も大体同じようなコンディションだったのですが風が潮 よ り逆から吹いており追い潮だったため一方的とは言いがたいコース展開のレースで し た。6レース目は宮口さんがトップを取ったレースだったのですが、割と軽風の レー スだったと思います。あまり潮は関係がなくかなりの下有利でラインに到達できて な い船が多数いたため1回もゼネラルリコールをせずにスタートできた波乱のレース で した。7レース目は陸風のフレフレのレースでした。2上、3上は軽風になりブ ロー に乗ってないとすぐにおいていかれるレース展開でした。 セーリングの感想ですが外国人とはランニングはあまり変わりませんでした。むし ろ 体重が軽いためか僕たちの船のほうが速かったと思います。全レースといきません で したが上マークの順位を必ずラクに上げれて下マークは回航していたのを覚えてい ま す。ア・ビームは今回の上位入賞をした人たちと同じかそれよりも若干速かったと 思 います。一回波に乗ってサーフィングすると下突破や上突破をし放題でした。レー ス 海面の水深が浅かったため波高が低くて長い波でした。ですので、一回サーフィン グ すると長い間プレーニングしていれれました。一番の差を感じたはクローズホール ド でした。私としては吹いたときの走りにもそこそこ自信がありました。しかしスタ ン に見えていた船に強風のため下突破をされそのままヘッダーのブローでタックされ 前 を切られる…といった抜かれ方や真後ろに見えていた船がそのまま上突破をしてい く…といった抜かれ方をマイレグされました。上位に入賞した10艇くらいは同じ ス ナイプではないくらいの走りをしていました。当然ハイクアウトもしていました し、 きれいなセールシェイプとセールカーブ、それにフラットの技術が優れていたよう に 思います。自艇が単にピンダウンのタイミングを間違えたというのも原因の一つだ と 思いますが… あと、今回コミュニケーションをとるうちに仲良くなったアメリカ人が言っていた の ですがアメリカチームのミーティングで日本人はクローズでよく上ってくるから気 を つけろ!といったことが話題として出たと笑い話をいっていました。初日僕がアメ リ カチームを上り殺したのを彼らは覚えていたみたいです。アメリカチームは非常に ま とまっていて組織的でしたし団体でワールドを狙っているようにも思えました。 シリーズを通して大体はアメリカ対ブラジル対スペイン。その争いにたまにイタリ ア 人や地元勢や日本人が絡んでくるといった感じでした。 初日の順位は最終的に落としてしまい世界のスナイプのレベルを見せ付けられまし た が、日本に帰ってみるとワールドで速い人たちのセールカーブやセールシェイプを 見 ていたため自分や人のセールの形にすごく敏感になった気がします。いい経験がで き てよかったと思っています。吉岡先輩の前回大会の順位より一つ順位が下というの が 何とも悔しいところですが…それは個人選やインカレでいい結果を残して証明した い ものです。 大変長くなりましたが、以上のようなことがワールドを通しての感想です。


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